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弦楽四重奏のアレンジを学ぶ

このコースでは、弦楽四重奏のアレンジを学びます。教えてくださるのは、作・編曲家の松原幸広さんです。

松原さんが弦楽四重奏にアレンジする際に工夫していることや大切にしていることを、実際の曲をアナリーゼしながら詳しくお話してくださいます。

アナリーゼは動画でご覧頂きます。

アナリーゼの動画で学んだ後にさらに学習したい方は、勉強会にもいらしてください。Zoomで参加できます。


アナリーザの動画を見る



松原幸広さんのご紹介

弦楽をやっている方でしたら、知らず知らずに松原さんがアレンジした楽譜をお持ちになっているかもしれません。弦楽器専門雑誌「サラサーテ」さんの巻末の楽譜や、ドレミ楽譜出版社さんの楽譜で、松原さんがアレンジした曲を演奏した方も多いのではないでしょうか。世界中で松原さんがアレンジした曲が演奏されています。

松原さんはスタジオミュージシャン時代にはバイオリン奏者として、松任谷由実さんや五輪真弓さん、松田聖子さんなど多数のレコーディングに参加されていました。TV・CMの音楽製作にも携わってこられましたし、フランク・シナトラの武道館コンサートではオーケストラにも参加しています。


アナリーゼの課題曲

スタジオジブリの名作映画から、松原さんが弦楽四重奏曲にアレンジした「いのちの名前」と「世界の約束~人生のメリーゴーランド」をとりあげます。(いのちの名前と人生のメリーゴーランドは久石譲さん作曲。世界の約束は、木村弓さん作曲、久石譲さん編曲。)

とても美しい曲です。

松原さんがアレンジした曲を演奏している映像


アナリーゼの様子をご覧ください。

アナリーゼの動画は、「いのちの名前」が約93分、「世界の約束~人生のメリーゴーランド」が約48分です。サンプルとしてその一部をYouTubeにアップしました。ご覧ください。

動画では、弦楽四重奏にアレンジする際の工夫を詳しくお話してくださっています。

実際のアナリーゼは、お手元に楽譜をご用意頂き、学習用のメモと照らし合わせながら動画をご覧頂きます。

学習用のメモには、説明箇所の(1)動画の開始時間、(2)学習のキーワード、(3)コードを記載しています。

アナリーゼの動画(サンプル)

https://youtu.be/Qb6aOoH8oJo
動画再生でエラーになる方は、上記URLからご覧ください。

学習用のメモ(サンプル)


学習の内容

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いのちの名前
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全収録時間:93分28秒(動画数10)
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学習のキーワード(抜粋):
・美しく響く四声(和音の転回形、密集/開離、ボイシングの一例)
・弦楽の弾き手にとって魅力があるのはなぜか。(印象的な響き)
・通奏低音的なベースの順次進行。ベースライン。
・オブリガード。主旋律に対するもうひとつのビオラのメロディ。
・倚音。ハモリがありながら不安定な状態からコードの音に。
・和声外音からはじまるセカンドバイオリン。セカンドバイオリンとビオラのコンビネーション。
・休みをつくり変化をもたらす。
・印象的な響き。Gis(ソの#)の音のあるコードとソの音(ファのダブル#)。ボイシング。
・ビオラとチェロのコンビネーション。
・ドミナントモーション。セカンダリドミナント。CdurのドミナントGのドミナントD7(五度五度)。
・ボイシングと楽器の特徴を理解して美しい響きを作る。チェロの最低音に近いレ。同じドでもバイオリンとビオラの違い。
・セカンドバイオリン、ビオラ、チェロをピチカートにすることで変化をつけ、ファーストバイオリンを引き立たせる。アルコに戻る時にも変化が作れる。
・ベースのオクターブ移動によってアンサンブルの広がりを作る。
・平行5度の打開。転回形を使う。
・第3音をベースに持ってきたら上のパートには第3音を使わない。
・平行四度の動きで作られる雰囲気。ラ(Va)とレ(Vn2)、シ(Va)とミ(Vn2)を連続して四度の平行の動き。
・ビオラの活躍の場面を作る。(ビオラにメロディ。セカンドがビオラよりも上でリズム。)
・セカンドバイオリンの歌う箇所を作る。
・弦楽器らしい(弦の味のある)リズムの伴奏を入れる。あえて内声とチェロで同じリズム。
・#9th 色濃い和音。
・順次進行のベースライン。
・第3音のベースの時は上部に第3音は重ねない。
・平行五度は作らない。
・メロディが上がったらベースは下がる。
・4度進行のベースライン。美しい和声進行。
・シンプルに。弾きやすいように。あまり音をぶつけないように。基本コードになるべく近くように。
・アレンジする時は、「自分でこういう風に弾きたい」「あの人にこのように弾いてもらいたい」を想像して。

※実際の学習のキーワードは、各動画の説明箇所ごとに記載してあります。

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世界の約束~人生のメリーゴーランド
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全収録時間:48分33秒(動画数6)
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学習のキーワード(抜粋):
・ビオラにイントロを持ってくる。自分の好きなクラシック曲を思い浮かべながらイメージを重ねてみる。
・ドミナントの7thと13thのバランス。チェロ「ソ」とビオラ「ファ」、セカンドバイオリン「ミ」の響き。ボイシング。
・音の配置。美しい響き。チェロ「ド」、ビオラ「ミ」、セカンドバイオリン「ソ」ではなく、チェロ「ド」、ビオラ「ソ」、セカンドバイオリン「ミ」。
・合いの手・オブリガード。リズムの変化。メロディから受けたもうひとつのメロディを洒落た感じに。
・リズムの共通点を持たせた合いの手。統一感。
・弦楽四重奏の響きの基本・ボイシング。
・次のメロディにつなげる印象的なオブリガードを考える。add9th感。
・第3音のベース。ベースにラインを持たせる。
・ビオラとチェロのDUO・対話。19小節目4拍目から20小節目以降にかけて全パートが合流して盛り上がる感じを作るためにここでは引きのアレンジ(パートを絞る)。
・Fへのドミナントモーション。チェロは根音をはずしてもう一つのメロディを作っている。
・チェロとビオラの音の差。これまでの開いた音の配置から閉じた配置へ。緊張感。
・バイオリンのトレモロ奏法で雰囲気を作る。誰もリズムを刻まずビオラのメロディが夢のように遠くから聞こえてくるような。
・ファーストバイオリンとセカンドバイオリンのオクターブユニゾン。ファーストバイオリンの張りつめた音とオクターブ下のセカンドバイオリンの音が混じり合い、音色がやわらかく優しく響く。
・セカンドバイオリンの出番を作る。セカンドバイオリンとチェロのコンビネーション。
・メロディとベースの逆進行(反行)を作る。
・(後打ちに倚音。42小節目のビオラのシが倚音。)
・チェロの出番(メロディ)を作る。メロディが頭打ちの役割をして内声が後打ちのリズムを刻む。
・オーケストラのような動き。
・セカンドバイオリンとビオラのコンビネーション。
・上がるメインのメロディと下がるもうひとつのメロディ。
・ファーストバイオリンとセカンドバイオリンのオクターブユニゾンからセカンドバイオリンとビオラのコンビネーションへ。
・クリシェ。C -> Caug -> C6 -> C7。弾きやすく効果的。
・それまで休んでいたセカンドバイオリンとチェロが示し合わせたように登場。こういう場面を作る。
・音の配置を密集へ。(95小節目から終わりにかけて)幻想的に終える。

※実際の学習のキーワードは、各動画の説明箇所ごとに記載してあります。


勉強の進め方

アナリーゼの動画は、見たいところから何度でもご覧いただけます。お手元に楽譜と学習用のメモをご用意ください。

ご自身が普段演奏している楽器で実際に音も出してみてください。ピアノをお持ちでしたら、各パートの音も弾いてみてください。響きが美しくて「ハッ」とするところにきっと出会います。


楽譜

・「いのちの名前」
・「世界の約束〜人生のメリーゴーランド」

松原さんが弦楽四重奏曲にアレンジした上記の楽譜は、以前はドレミ楽譜出版社さんの曲集にありましたが、今回、ドレミ楽譜出版社さんにご協力頂きまして、1曲単位でネットでも購入できるようになりました。

曲集をお持ちの方は、同じですのでご購入頂く必要はございません。お持ちでない方はお買い求めください。スコアとパート譜からなります。

ピアスコアさんで購入できます。

いのちの名前
https://store.piascore.com/scores/151866
800円(税込)

世界の約束〜人生のメリーゴーランド
https://store.piascore.com/scores/151869
800円(税込)


受講料と申込

・「いのちの名前」の弦楽四重奏アレンジのアナリーゼの動画受講料は、3,300円(税込)です。※ファンメンバーの方

3ヶ月間ご覧いただけます。(期間中、何度でもご覧頂けます。)

・「世界の約束~人生のメリーゴーランド」の弦楽四重奏アレンジのアナリーゼの動画受講料は、3,300円(税込)です。※ファンメンバーの方

3ヶ月間ご覧いただけます。(期間中、何度でもご覧頂けます。)

「世界の約束~人生のメリーゴーランド」のアナリーゼの動画受講は、「いのちの名前」のアナリーゼをご覧頂いた方が前提になります。

このコースは、ファンメンバーさん限定です。受講期間中もファンメンバーさんでないとご覧いただけません。

ファンメンバーについて

「いのちの名前」のアナリーゼの申込

「世界の約束~人生のメリーゴーランド」のアナリーゼの申込


(ご参考)松原さんのアレンジ

松原さんがアレンジした曲をいくつか聴いてみませんか。プロの方も演奏していますね。アンサンブルの響きが美しいです。アマチュアの方の感動的な演奏もあります。四重奏を長年楽しんでいるご家族もいらっしゃいます。


シモネッティ:マドリガル(ファミリーカルテットさん)
https://youtu.be/QvwhoQ3sk1A

Beethoven:ピアノソナタ「悲愴」より第2楽章(ファミリーカルテットさん)
https://youtu.be/5hYwF2vGYpg

Carrying You–Laputa: Castle in the Sky(BHS Chamber Orchestraさん)
https://youtu.be/-efAVCCm1WE

マーラー交響曲第5番より第4楽章アダージェット「広響楽員からのビデオレター “早くみんなに会いたくて”」(岩橋綾さん)
https://youtu.be/2_VMhcd_OUo

シャル ウィ ダンス (ひばり四重奏さん)
https://www.youtube.com/watch?v=QRdvL-HVKAM&t=9s

チャイコフスキー くるみ割り人形より「花のワルツ」弦楽4重奏(国立音楽大学さん)
https://youtu.be/RUR10c82i2E

ジングルベル〜サンタが街にやってくる(サンテラス弦楽四重奏団さん)
https://youtu.be/wd4zqmMX7B8

Always with Me (Itsumo Nando Demo) from “Spirited Away” (マレーシアのSixteen Strings String Quartetさん)
https://youtu.be/1kZg-n1ZIH8

他にもたくさん。松原さんがアレンジした楽譜のドレミ楽譜出版社さんからでています。雑誌サラサーテさんの巻末にも松原さんのアレンジした楽譜があります。